小説

江戸時代はOTAKU文化の源泉か。

「世界!ふしぎ発見」で「南総里見八犬伝」を特集しているので観る。 …いや、昨今の巷間の情勢を考えれば仕方がないのかもしれないけど、言うに事欠いて「八犬伝」をファンタジー呼ばわりはないだろう。ちゃんと「伝奇」って言え、「伝奇」って。視聴率のた…

女王蜂 (角川文庫)作者: 横溝正史出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)発売日: 1973/10/15メディア: 文庫 クリック: 11回この商品を含むブログ (35件) を見るがまた実写化! しかもヒロインは栗山千明さんだっ!!!!!!http://wwwc.fuj…

ライトノベルの今後。

寝ようと思ったら眠れないのでまた起きてしまった。 id:otokinoki:20051201:p1の記述が大変に興味深い。 こちらでも調査をして裏づけをとる必要があるが、今、読んだ時点では(未来はわからないという前提を意識すれば)けっこう説得力がある。特に第三世代…

チャットの可能性。

文芸誌などで、対談、鼎談、座談会などは昔からしばしば掲載されている。昔は速記や録音したものをテープ起こししていた。テープ起こしでも、手書きの時代と現状では大きく違う。コンピュータのテキストデータを参加者に送って、修正してもらえばいいからだ…

文学フリマ。

行ってきました。 挨拶回りして、一通り回ったら、けっこう面白い本があったので購入。昨年の文学フリマには行かなかったし、知人友人に挨拶して終わりかなー、とか思っていたので、予想外に嬉しい。元・波状言論編集部員の皆にも久々に挨拶できたし。 一通…

獄門島再び。

金田一さん、金田一さん、大変です! 起きてください、金田一さん! 大変なんです! あの、あの獄門島の忌まわしい事件がまだ続いていたんです……。 と、ともかくこの写真を見てください。ほら、あの事件の見立てと一緒でしょう? 忘れたんですか? そう、「…

再び太宰治のこと。

過日放送された太宰のドラマについて、ネット上の感想を参照しながら。 ちなみにこのドラマで描かれていた太宰は”言い訳の天才”のように俺には見えた。芯の強さ的なものも垣間見られたけどね。 id:Bang-cho:20051010#p1より 太宰に対する知識がないと自称す…

太宰治のこと。

「斜陽」発表後に「斜陽族」などという言葉が流行し、以降、時代の寵児であり続けた太宰は、死後も数年〜十数年毎にブームになった。80年代以降に限って言えば、小泉今日子さんが太宰ファンであることを公言したために太宰ブームが起き、以降も走れメロス 文…

久々に映画館に行こう。

http://www.ubume.net/分冊文庫版 姑獲鳥の夏 上 (講談社文庫)作者: 京極夏彦出版社/メーカー: 講談社発売日: 2005/04/17メディア: 文庫 クリック: 15回この商品を含むブログ (79件) を見る分冊文庫版 姑獲鳥の夏 下 (講談社文庫)作者: 京極夏彦出版社/メー…

八犬伝テレビ化

http://www.nikkansports.com/ns/entertainment/p-et-tp0-050712-0012.html http://www.sanspo.com/geino/top/gt200507/gt2005071203.html 尺が5時間なんで、どこをどう摘むかが見もの。伏姫が仲間由紀恵さんってのが良い。玉梓は……小池栄子さんか井上和香…

『陰摩羅鬼の瑕』の瑕。

ぼくは京極夏彦さんの作品の中で、京極堂が憑き物落としをする一連の作品を個人的に「憑き物落としシリーズ」と読んでいる。拝み屋という民俗的行為とミステリが交錯するところこそ、それらの作品の醍醐味であるからだ。今昔続百鬼-雲 (講談社ノベルス)作者:…

冲方丁さんの提示する、新たな小説制作。

http://www.toenta.co.jp/contests/01_02.html マルドゥック・スクランブル―The First Compression 圧縮 (ハヤカワ文庫JA)作者: 冲方丁出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2003/05メディア: 文庫購入: 15人 クリック: 336回この商品を含むブログ (415件) を見…

読むことの快楽。

id:hhosono:20050213で書いた読書会の二回目に参加してきました。 ぼくは最近、小説を内容(というか作品内世界というか)のレベルではなく、文体とか構成などのレベルでしか読んでいないことを再確認しました。まあ、これはこれで一つの読み方かな、と。 今…

舞城王太郎の「暗闇の中で子供」を読む。

暗闇の中で子供 (講談社ノベルス)作者: 舞城王太郎出版社/メーカー: 講談社発売日: 2001/09/06メディア: 新書購入: 8人 クリック: 38回この商品を含むブログ (202件) を見る読了。奈津川兄弟の三男、三郎が語り手。第一作の煙か土か食い物 (講談社ノベルス)…

またこんな時間(AM4時前)におきてしまった。 最近、何人かの人に自分の甘えから迷惑をおかけしました。謹んで謝罪します。 かつての知己が諸所の事情がよって(その一端はぼくに責任があるのですが)、離れていくのはとても辛いことです。仕方のないこ…

id:otokinoki:20050110が興味深い。 もう一つ、有効なメタファーとしては「ライトノベル娼婦論」もある。ライトノベルはその時その時に勢いのあったサブカルチャージャンルの娼婦だった訳だ。そのSF、アニメ、ミステリ、コミック・ゲーム、青春ブンガクが勢…

いいなー。

id:otokinokiさんが荒俣さんとお仕事をされたそうで、大変うらやましい。 また、id:otokinoki:20041226の その中の指摘としてあったのが、日本人の男性における「非モテ、OK」「無頼良し」という風潮は、隠者文学への志向性が日本人男性作家には強いのでは?…

情報求む。

現在、仕事でクトルゥフ関係の作品、文献を探しています。ラブクラフトや彼の弟子によって書かれた作品ではなく、日本で作られたアニメ、マンガ、ゲーム、小説、映画その他をご存知の方はご一報ください。 なお、西尾維新さんの「新本格魔法少女リスカ」、矢…

物語の読み方。

昼過ぎに永山さんの事務所にて打ち合わせ。打ち合わせが徐々に音楽やマンガやその他諸々の四方山話に移行する。中世バロック音楽は早速聴いてみよう。その他、様々なヒントをいただき、帰る。 昨日から読み始めた煙か土か食い物 (講談社ノベルス)作者: 舞城…

煙草

先日、江古田を徘徊していたらゴールデン・バットを売っていたので久々に買ってみた。ゴールデン・バットとは戦前からある煙草の銘柄のことだ。しかも1個130円、両切り。しぶいよね。 ゴールデン・バットというと 甲府へ行って来て、二、三日、流石に私…

ついに来たね。

http://eg.nttpub.co.jp/news/20040927_09.html 「ショートショート(≒掌編小説)の神様」こと星新一さんの名作「きまぐれロボット」(ASIN:4041303036)がついにアニメ化されるらしい。製作はスタジオ4℃だし、声優がidoruとしての魅力がますます爆発してい…

表現世界の評価基準。

*以下に記すのは、ぼくの価値観に基づくものであって、万人に普遍的ではないことを、ここに銘記する。 ぼくは、表現作品を享受するとき、その評価基準となるのはたった一つで、それは作品の内的な世界と自分とのシンクロ率だ。自分とのシンクロ率が高い作品…

ジョニ−・ラモ−ン死去。

パンクの祖であり、もっとも偉大なギタリストの一人、ジョニ−・ラモ−ン@The Ramonesがお亡くなりになりました。ジョーイ・ラモ−ンといい、ジョー・ストラマ−といい、最近、パンク・ムーヴメントの偉人達が徐々に鬼籍に入りつつあります。 ぼくは死ぬことが…

昨晩

河童・或阿呆の一生 (新潮文庫)作者: 芥川龍之介出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1968/12/15メディア: 文庫購入: 3人 クリック: 34回この商品を含むブログ (83件) を見るを読みながら床に着こうと思ったけど、本が多すぎるのに整理されてないから見つけられ…

まだまだ

今日も快調に複数同時進行してます。相変わらずPCは激ヤバです。写真屋落ち過ぎ。頑張ります。 そんな忙しい最中でも、相変わらず本は読んでます。昨日読んだのは、名作ゲームガンパレード・マーチの小説版『ガンパレード・マーチ―あんたがたどこさ』(ISB…

三次創作の可能性

id:hhosono:20031114で第二回文学フリマのレポートを書いたのですが、何人かの方々には好評だったようで、反応があるというのは文章を公表している者にとって、とても嬉しいことです。 さて、ぼくの書いたレポに対して、id:keigo2001さんが以下のような感想…

文学フリマレポート

去る11月3日に青山ブックセンター本店で開催された、文学フリマという非オタク系文章同人誌即売会*1に参加してきました。せっかくなので、ぼくが文学フリマに参加するに至った経緯を含めて事の一部始終をレポートします。2003年10月14日くらい(id:hhosono:…

キタ━━━━(゜∀゜)━━━━!!!!!!

さっきまで色々とフガフガしてたら、友達のアンディ@North Carolinaからエアメールで荷物が届いて、何だろうと思って開けてみたら"Call of Cthulhu 20th Anniversary edition"ですよ!*1 この前、日本に遊びに来た時に「後でプレゼント送るから」とか云って…

最近観た映像作品。

最近、映画とかドラマをレンタルビデオ屋でよく借りてくるようになった。昨日観たのは原作・横溝正史、監督・市川崑の獄門島 (角川文庫)作者: 横溝正史出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)発売日: 1971/03/30メディア: 文庫購入: 4人 ク…

清涼院流水について補足。

流水大説が駄洒落や語呂合わせなどの言葉遊びを執拗に施されており、そのキャラ立てが過去のアニメ/マンガ/ゲーム/ミステリなどの影響を多分に受けているということだけで「清涼院流水は黄表紙などに見られる地口や滑稽、あるいは歌舞伎などの見立てと趣…