ものをつくるということ。

 やっぱりものを作るのは楽しいよね。ぼくにとって文章を書くのも、編集をするのも、デザインをするのも、グッズなどを作るのも、みんな同じことです。少なくとも、ぼくの中では区別はありません。
 ものを作るってのは、自分の限界を知り、それを乗り越える行為だし、他人に見せる以上は、やっぱり楽しんだり、気持ちいいと思ったり、「ためになるなあ」と思ったり、感動したり、そういう肯定的な感情を与えることを目的とするものだと思うのです。自分の限界を知り、自分が他者に与える影響(快、不快、その他諸々を含めて)の大きさ、深さを考えると、自分の情けなさには本当に頭を抱えたくなりますが、今までだって本当に少しずつではあるものの、ちょっとは成長してきたわけだから、これからも、ものを作り続けたいというのが、ぼくの願いです。本当に、死ぬまで現役でものを作れたら、他に何も要りません。