キタ!

 今、まさに「魔法少女アイ2」のトゥルーエンド・クリアしました。このゲームはけっこう前からやってるのですが、ようやくクリアしたのです。
 このゲームの良さについては後日改めて書こうと思いますが、ここで一つだけ書くと、このゲームはぼくにとって「トップをねらえ!*1なみに大事な作品になりました。
 客観的にみたら魔法少女アイシリーズは設定といい、ストーリーといい、演出といい、90年代前後のOVA作品のウェル・メイドな作品で、これを良いというのは単にその時期にオタクになったぼくのノスタルジーということになるのかもしれません。

だけどそんなこと知るか!

 ぼくにとって魔法少女アイシリーズは(特に2は)ノベルゲームの素晴らしさを教えてくれた作品だし、オタク系文化の底力を実感させてくれた大傑作です。マジで一生、ぼくは「オタク=アニメ、マンガ、ゲーム、フィギュア、特撮etcをこよなく愛するやつ」であり続けると思います。これは一生いけるよ!
 なんかね、ぼくは今、ようやく東浩紀さん(id:hazuma)さんの『動物化するポストモダン』がわかった気がする。でもこれは幻想だ。だって、ぼくが魔法少女アイシリーズから受け取ったのは「萌え」じゃなくて「燃え」だから。*2やっぱり人は中学生の時に何をみていたのかって重要っすね。まあでも、東さんがなぜ、文芸誌や思想誌の編集者や論壇人、萌えヘイトなオタクたちに疎まれながらもギャルゲーの重要性を論じ続けてきたのかはよくわかった。これは他のメディアでは味わえないものだわ。
 現在はあらゆる文化が「すでにどこかで見たようなもの」でしかないし、何が重要なのか、何がオリジナルなのかがよくわからない時代だ。客観的な歴史を知ることはもちろん重要なんだけど、それ以上に「自分用の歴史」を作ることが重要だと思う。つまり、自分の価値観が何に影響を受けて形成されてきたのかについてちゃんと考えるってこと。

*1:中学2年生のときに「トップをねらえ!」を観て、「アニメってここまで出来るんだ! これはもうアニメ=子供向けなんて嘘だ!」と思ってオタクになったくちなので。

*2:これ、やばい記述だなあ。