フロイト先生、どうですか?

 先ほど、仮眠していたときにこんな夢をみた。

 姉とつかみ合いの喧嘩をして、家を飛び出したぼくは、幼い頃、探検と称して遊びにいっていたマンションの裏手に行く。その隣は広大な私有地で、高い鉄柵で囲われており、鬱蒼とした森で、その中に忍び込んでいく。*1
 森の中を進んでいくと、工場があり、違法のバイオテクノロジーの研究をしているらしい。逃げようとするが、あっさり捕まる。ここで夢が並行世界的になり、逃げる途中で、逃げる手助けをしてくれる少年(その向上で強制労働をさせられているらしい)の手引きでその工場でやはり無理矢理研究をさせられている科学者(その工場での研究で、重要なポストにいるらしく、囚われのみでありながら、かなりの発言力を持っている)のラボにかくまってもらう。
 しかし、結局は見つかり、その工場で強制労働をさせられる羽目になる。
 その工場のタコ部屋で、監視者が次々に囚人の名前を呼びながら、シールを投げる。その中の一枚がぼくの左足にくっついたので、
「あのー、これはどういう意味があるんですか」
と監視者に問うと、「これはここでの金みたいなものだ。これがたまれば休暇も取れるし、枚数によっては特別待遇も受けられる」
とのこと。
「特別待遇って何ですか」
と尋ねると、
「シールの種類と枚数によって違うが、例えば慰安婦がつく。小池栄子とか」
との返答。
小池栄子ってあの小池栄子?」
「そうだ、芸能人は皆、ここの人間で、我々のために働いているのだ」
どうやらとんでもなく大規模な組織らしい。
 その後、「お前は新入りだし、見所があるから」と監視者に言われ、両手いっぱいの緑色と白色の粉末をもらう。どうやら抹茶と砂糖らしい。ぼくは他の囚人に嫌われたくなかったのと、囚人や監視システムなどを観察するために
「じゃあ、新入りなんで、皆さんにご挨拶ということで」
と叫びながら両手いっぱいの抹茶と砂糖を撒きながら、その部屋(かなり広い)を練り歩くと、周囲の囚人達が我先にその粉末をかき集める。
 次の日、朝、目覚めると、他の囚人がおらず、慌てて部屋を出ると、人の良さそうな女性の監視者がいて、
「ここでは最初に風呂に入るのだが、大浴場はもう使えないから入れない」と言われる。
 仕方がないので適当に歩いていると、柄の悪い兄ちゃんがやってきて因縁をつけられる。どうやら昨日、ぼくの足についたシールは彼のものだったのと、目立ったことで生意気だと思われたらしい。胸ぐらを捕まれておどされるが、逆にそいつの首を締めてやる。その時、彼の後頭部にもう一つの顔があることに気づき、「両方の顔を潰したろかゴルァ!!」と叫ぶと他の囚人がやってきて、騒ぎになる。
 それを機に(偶然なのか夢的必然かは判らないが)警報が鳴り響き、辺りは騒然となる。この機に乗じて逃げようと思い、そいつに「喧嘩をしたふりをしながら隙を見計らって逃げよう」と持ちかける。

 というところで目が覚めた。

*1:実際にはそんなところはない。夢の話。