9時半ごろ起床。まあまあかな。起きたら胸焼けがひどいので胃薬を服む。
 ネットサーフィンをしていたら三崎尚人さんのサイトでこんな記事を発見。
http://www.st.rim.or.jp/~nmisaki/event/event.html#Crevo2
 ポストレヴォと面妖系同人誌即売会についての記事だが、最後の

男性系を扱う同人誌即売会(いや、やおいも例外ではないから全部の同人誌即売会にも言えるし、委託同人誌を扱っている書店も同様なんだけど)全てに言えることだが、人権擁護法の制定や、児童ポルノ法、東京都の各種条例の改定の動きの中で、公的機関による表現への規制が強まりつつあり、また、まんが・アニメ・ゲームの性表現が異常な犯罪事件へ影響を与えているという根拠のない主張がマスコミによって作られかねない状況において、同人誌における表現をどこまで「場」が許容し、これを守っていくのかについて、主催者としてどれほどの自覚があるかについても、問われるところである。

という文には考えさせられるものが多々ある。上掲の文では、主催者の自覚が問われているが、これは主催者のみならず、OTAKU文化を愛する人(男女、作り手/受け手、商業/同人問わず)全てに関わってくる切実な問題である。
 次世代(対海外向け)産業として、マンガ、アニメ、ゲームが政府、地方自治体、企業などに注目されている昨今だが、それを推し進めている政治家たちはスタジオジブリなどの「健全な」作品は良いが、暴力描写や性描写など「反道徳的な」表現については規制しようとしているし、マスコミも昨今の児童誘拐、略取、虐待、殺害事件の原因をそれらに帰着させようとしている。
 オタクが同じ趣味嗜好を持つ朋輩と共に社会から隔絶された「オタクの楽園」を享受できたのは89年のいわゆる宮崎勤事件で終わった。以降、有害コミック騒動、児童ポルノ禁止法、青少年有害環境対策基本法案、各種自治体による規制など、アニメ、マンガ、ゲームに対する規制は様々ある。これらに対して私たちができることは2つある。まず、そうした規制の背後に何があるかを考え、その上でその無根拠性、無意味性を指摘し、規制推進派やそれを後押しする人々の意図を汲んだ上でそれらの人々とコミュニケーションを取り、誤解を解消するように努めること。*1第二に、これは主に男性オタクについてだが、男性オタク内部のホモソーシャル空間について内省し、女性OTAKUがOTAKU文化を享受しやすい環境作りを心がけることだ。往々にして、個々の男性OTAKUの一人一人は概してさほど女性OTAKUに迷惑をかけているわけではないが、そうした男性OTAKUが女性に対して排他的な空間を無自覚に作り、女性に無意識的な偏見(聖性または憎悪の対象としてしか見ないこと)を向けがちである。サークルクラッシャーという言葉が、最近はてなで流行っているが、男性のコミュニティがどのように形成されており、なぜ、女性が原因でそれが破綻するかについて、男性は深く考えたほうが良い。

*1:これは政治家などに限らず、家族とか身の回りの人間においても同様である。というか、まず、そこから始めるべきだろう。