バトン。

 コロスケさんからブックバトンを渡される。書く。

◆部屋にある本棚の数
 単に数で言えば自室に6つ、仕事部屋に10。あと、ダンボール数十箱。
 この質問、本棚の大きさを考慮に入れていない時点で意味がなくないか?
 冊数は正直、判らない。写真集が100〜200、画集が数十冊、ムックが数百冊、雑誌が1000〜2000冊、ハードカバーが数百冊、新書が数百冊、文庫が数千冊(五千冊以下)、マンガが数千冊(五千冊以下)、同人誌千数百冊。全て合わせて一万数千冊だと思う。

◆最初に買った(読んだ)本

 覚えていない。水木しげる先生の作品は幼稚園に入る前から好きだった記憶がある。

◆今読んでいる本
(初読)

シティーズ・オブ・ザ・レッド・ナイト

シティーズ・オブ・ザ・レッド・ナイト

知の教科書 フロイト=ラカン (講談社選書メチエ)

知の教科書 フロイト=ラカン (講談社選書メチエ)

文学なんかこわくない

文学なんかこわくない

美しき少年の理由なき自殺

美しき少年の理由なき自殺

メディア文化論―メディアを学ぶ人のための15話 (有斐閣アルマ)

メディア文化論―メディアを学ぶ人のための15話 (有斐閣アルマ)

憲法対論―転換期を生きぬく力 (平凡社新書)

憲法対論―転換期を生きぬく力 (平凡社新書)

宮台真司interviews

宮台真司interviews

孤客―哭壁者の自伝 (QJブックス)

孤客―哭壁者の自伝 (QJブックス)

九十九十九 (講談社ノベルス)

九十九十九 (講談社ノベルス)

パトリシア=ウォー、『メタフィクション 自意識のフィクションの理論と実際』
デヴィッド=ポラッシュ『サイバネティック・フィクション』

(再読)
「宮台真司」をぶっとばせ!―“終わらない日常”批判
基礎からわかるMacユーザーのためのネットワーク活用術

津軽 (新潮文庫)

津軽 (新潮文庫)

読者は踊る (文春文庫)

読者は踊る (文春文庫)

1984年 (ハヤカワ文庫 NV 8)

1984年 (ハヤカワ文庫 NV 8)

男流文学論

男流文学論

昭和文学・<私>の虚実

昭和文学・<私>の虚実

殺人者の科学

殺人者の科学

 ちなみに『広辞苑』は普通に辞書として使っているだけでなく、普通の本として読んでいる。

◆よく読む、または特別な思い入れのある5冊の本

晩年 (新潮文庫)

晩年 (新潮文庫)

 太宰はぼくにとってもっとも好きな表現者で、中でも彼の精髄がある、この処女単行本はもう何百回読んだか判らないし、特別な思い入れがある。はっきり言って近代の父に憧れながら反発し、父になることを断念した青少年男子のための文学として、男流文学ののハイエンド。『ファウスト』系の作家は文系男子+OTAKUという近代以降に現れたものを組み合わせたという意味で正しくポストモダン文学といえる。しかし、近代と近代以降に共通して見られる文系男子の心性を表した文学として、太宰作品を超える作品はまだない。『ファウスト』系を含めて、最近の自意識系文学を読むたびに「それ、もう太宰やってるし」と思う。ポストモダン文系男子文学でもっとも素晴らしいと思うのは舞城王太郎さんの諸著作かな。

戯作三昧・一塊の土 (新潮文庫)

戯作三昧・一塊の土 (新潮文庫)

 芥川も太宰と並ぶ文系男子文学の巨匠。どの作品も良いが、やはり「戯作三昧」が収載されているこれ。前近代の人間の心理を近代的に読み換えるその手つきは唯一無二。

本陣殺人事件 (角川文庫)

本陣殺人事件 (角川文庫)

 ぼくのミステリ嗜好を決定づけた作品。ミステリの醍醐味の見本。この本に収載された「本陣殺人事件」「古井戸はなぜ軋る」「黒猫亭事件」を読んで面白いと思わなかったらミステリとは縁がないと思っていい。

ニューロマンサー (ハヤカワ文庫SF)

ニューロマンサー (ハヤカワ文庫SF)

 冒頭の一文、構成、修辞、人物設定、描写、物語、造語センス、どれを取っても一級のSFであると同時に小説。F=K=ディックギブスンはぼくのSF二大巨頭。

 ぼくの人生の方向に光明を与えてくれた作品。「この人になりたい」と思ったのは、実在の人物では荒俣さんだけ。

 上記作品はこの文章を書いている現時点でのベスト5。その時々の気分で入れ替わる。あと、マンガは入れなかった。でも最近、『ヘルシング』を全巻毎日読んでいる。「あの」演説と以降の展開はマジで震える。ペンウッド卿好き。いつ読んでも落涙必至。
 別格という意味での番外として栗山千明さんの『神話少女』も挙げておこう。