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- 作者: 前川かずお,綾小路あや之
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2004/12/27
- メディア: コミック
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「一般的な美的基準」がどのように存在するかはさておき、それが吉本隆明の云う共同幻想よろしく、幻想として機能しているとしよう。そして、その基準において美人とされている人を好きになるとしよう。ここまではいい。しかし、そうした美人とコミュニケーションをするには、当然、自分にもそれ相応の魅力がいる。まして、交際したいと考えるなら(外見でなくても良い)相当の魅力が必要である。
このマンガは「彼女いない=人間/男失格だからとりあえず彼女ゲットしたけど、外見がちょっとな……」という阿呆な男と可愛い女の子の物語と言える。
それにしても面白いのは、この子が鼻と口を隠すといわゆる美少女になるところだ。こうしたマンガの記号的表現の機能についてはもっと論じられるべきだ。