久々に映画館に行こう。
- 作者: 京極夏彦
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2005/04/17
- メディア: 文庫
- クリック: 15回
- この商品を含むブログ (79件) を見る
- 作者: 京極夏彦
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2005/04/16
- メディア: 文庫
- クリック: 2回
- この商品を含むブログ (60件) を見る
で、行ってきた。8時半頃に新宿ミラノ座に着いたら既に長蛇の列。先頭の人たちは昨晩の9時から並んでいたとか。
感想としては、原作読んでない人には、つまらないと思う。原作の膨大な薀蓄がただの衒学ではなく、物語上必要な語りであるのに、映画という形式上、それが大幅に省略されているので、クライマックスに納得がいかないと思うからだ。
原作は間違いなく面白い。原作ファンなら小説と映画というメディア上の形式の違いを考慮に入れて観れば楽しめると思う。
原作はひたすら会話が延々と続くため、かなり省略されるだろうと予測していたが、概ね予想というか願望どおり。ただ、クライマックス・シーンの憑き物落としから関口がある登場人物から○○を×されるシーンは厳しかった。京極堂が呪文を唱えるシーンはもっとうねりを持ちながらもたたみかけるように演じて欲しかった。
キャストについては、男性陣では意外にも木場修が一番良かった。女性陣は皆、けっこう違和感がなくて、特に田中麗奈さんの敦子と原田知世さんの久遠寺涼子といしだあゆみさんの久遠寺菊乃は適役だった。田中麗奈さんと原田知世さんはすっげー良かった。可愛かった。
本作品を観に行こうと思った動機の一つが、実相寺昭雄さんがメガホンを取ったことなんだけど、変なアングル、けれんみのある演出、幻想的なカットは健在だった。
観に行くまで可能な限り、映画版に関する情報を遮断していたので、○○さんが出演していたのがうれしかった。○○さんらしい役どころ。
そしてお目当ての舞台挨拶。田中麗奈さんと原田知世さんはマジで可愛い! 京極夏彦さんはやはり和服で登場。出演者の方々が口を揃えて言っていたのは「実相寺組は撮るのが早い!」ということ。
というわけで、もしかしたら(試写会除く)世界一早い映画版「姑獲鳥の夏」のレポでした。