筋少の大ベスト。

 id:hhosono:20051108#1131456037で書いた筋少のベストですが、結局、CD2枚に絞るのを諦めました。結果は何と四枚組。でもねー、CD2枚に絞るのは不可能っすよ、本当に。

筋少の大ベスト』ver.1.1

disc.1【詩人・ペテン師の世界】

マタンゴ
「夜歩く」
「最期の遠足」
「孤島の鬼」
「星の夜のボート」
「オレンヂ・エビス」
「日本の米」
「ソウルコックリさん」
「日本印度化計画」
「サンフランシスコ」
大釈迦
「代わりの男」
「また会えたらいいね」
「何処へでも行ける切手」
「ペテン師・新月の夜に死す!」

disc.2【世界を憎む歌】

「風車男ルリヲ」
「ビッキーホリディの唄」
「キノコパワー」
「サボテンとバントライン(Remix)」
「23の瞳」
「僕の宗教へようこそ(Welcome to my religion)」
ゴーゴー蟲娘
「ノゾミ・カナエ・タマエ」
「くるくる少女」
「イワンのばか」
「詩人オウムの世界」
「電波Boogie」
「いくじなし」
「パノラマ島へ帰る」
「少女の王国」

disc.3【パノラマ島経由あっちの世界行レティクル座超特急】

レティクル座行超特急」
「踊るダメ人間」
「ワダチ」
「愛のためいき」
レティクル座の花園」
新興宗教オレ教」
「パレードの日、影男を秘かに消せ!」
「悲しきダメ人間」
「タイアップ」
「飼い犬が手を噛むので」

disc.4【人生は一大決戦】

「おまけの一日」
「人生は大車輪」
カーネーション・リインカーネーション
「トキハナツ」
「機械」
「これでいいのだ」
「生きてあげようかな」
「おもちゃめぐり」
「香菜、頭をよくしてあげよう」
「じーさんはいい塩梅」
トゥルー・ロマンス
「戦え!何を!?人生を!」
「タチムカウ-狂い咲く人間の証明-」
「バトル野郎〜100万人の兄貴〜(HAUS dog house mix)」
「境目のない世界」
「リテイク」
「きらめき」
小さな恋のメロディ
「君よ!俺で変われ!」
「スラッシュ禅問答」
「ノゾミのなくならない世界」
「僕の歌を総て君にやる」
「サーチライト」
「愛のリビドー」
「サンフランシスコ10イヤーズ・アフター」

 んで、初回限定版の追加ディスクとして

bonus disc【筋少の大供物】
「PARASITE」
「氷の世界」
「ドリフター」
「岡田ロック」
「死んでゆく牛はモー」
「ボヨヨンロック」
「パンクでポン」

という構成。こんなの出たら絶対に買う。興味がある方は実際にこの曲順で聴いてみてくだちゃい。これがベストの選曲&曲順だと自負しております。
 上記の構成は筋少の歌詞、楽曲の多様性を示し、かつ大槻独特の世界観を四つのモチーフで象徴することを意図している。
 disc.1は大槻の詩が「真実」であり、同時に壮大なペテンであること、そして彼の歌い方が、語り=騙りとしてリスナーに切実なものを突き付けることを示す曲を選んだ。語り手の言葉の魔術に引っかかってしまったぼくは筋肉少女帯という構築物――「呪いの館」を「見て」まわることになる。そこではラッシャー木村が狂喜乱舞し、カレーの匂いが漂い、様々な別離がある。
 disc.2は前期〜中期の根底的なモチーフである「社会への違和感」という点から選んでいる。個人的には、このセットがベスト。
 disc.3は「あっちの世界」を夢想し、この世を軽蔑した者たちの旅路という点から選んでいる。「あっちの世界」はこの世に違和感を覚える者たちが夢想する陰のあるユートピアである。それが最初、「パノラマ島」という形で結実した。しかし、パノラマ島にさえ行き着けないぼくは「月」から「空」へと対象を替え、ついには「レティクル座」を目指す。しかしぼくは気づいていたのだ。「この世を燃やしたって一番ダメな自分は残る」ことを。ジム・モリスンが「水晶の舟」を歌ってくれるレティクル座には「罪を背負った人間、並びにつまらない人間」は入れないことを。そしてぼくは影男に斧を振り下ろし、訣別しなければならず、「あの退屈なパレード」に加わるしかないのだ。
 disc.4は中期〜後期より、人生は辛く、たとえ良いことがあったとしても必ず終わる時が到来するが、それでも「生きていかざるをえない」以上、人生と対決する(しかし辛い)というモチーフから選んだ。
 disc.5は筋少のレア音源。「岡田ロック」と「ドリフター」は公式音源化されてないしな。ぼくはライヴで聴いたありません。