メタルといえば……。 

hhosono2003-11-15


最近、友達にメタル好きな人が意外に多いことが判明した。
 ぼくはあまりメタル/ハードロック系の音楽を聴かないのだが、ぼくが愛聴するバンドの中でもっともメタル的な要素を持っているのは筋肉少女帯だ。最近、『レティクル座妄想』*1をよく聴いていて、「あー、筋少復活しないかなー」と思ったので、筋少が復活する際の理想のメンバーを以下に記す。

ボーカル:大槻ケンヂ
ギター:橘高文彦
    本城聡章
    横関敦
ベース:内田雄一郎
ドラム:太田明
キーボード:三柴江戸蔵

大槻ケンヂ:ボーカルはこの人以外あり得ないでしょう! 筋肉少女帯の作品のほとんど全ての歌詞を作り上げた、稀代のボーカリスト*2にして日本ロック史上屈指の詩人。通称「オーケン」。この人の描く、サブカル少年の鬱屈した心情が渦巻く世界観が以降の日本のサブカルチャーに与えた影響は絶大で、その実例は「新世紀 エヴァンゲリオン」の綾波やギャルゲー「雫」など、枚挙に遑がない。本人曰く、「実はメロディ・メイカー」(笑)。*3
橘高文彦筋肉少女帯屈指のメロディメーカー。*4この人が筋少にいなかったら、ぼくはメタル/ハードロック系の音楽を今でもバカにし続けるという、非常に勿体無いことをしていたかもしれない。「詩人、オウムの世界」*5「イワンの馬鹿」*6「スラッシュ禅問答」*7など、彼の作ったハード・ロックスラッシュ・メタル路線の曲は、メタル/ハード・ロックに偏見を持っている人達こそ必聴。復活ライブでは、是非、マイケル・シェンカーばりにフライングVを激弾いて欲しい。*8
本城聡章:後期筋少の楽曲を支えていたのはこの人だと思う。「人生は大車輪」「人生はいい塩梅」「生きてあげようかな」*9「君よ!俺で変われ!」*10レティクル座行超特急」*11など、非常に引き出しが多く、様々なパターンの名曲を作る才人。橘高さんとは完全に対照的なギタリストだが、それ故に絶妙なコンビネーションで筋少のバンド・アンサンブルを構築していた人。通称「おいちゃん」。TOYS☆FACTORYの合同ライブでMr.Childrenの桜井さんらとその日限りのバンドを組んだ時の、エフェクトかけまくりのマニアックなギター・ソロを弾いていた姿は、とてもおいちゃんらしかった。しかもその時に演ったのはCHAGE&ASKAの「SAY YES」というサービス(?)っぷり(笑)。*12
横関敦:「ジェット・フィンガー」の異名を持つ超絶ギタリスト。「マタンゴ*13「キノコパワー」*14における怒濤の速弾きはもはや神。復活の暁には橘高さんと「大釈迦*15ばりの大速弾きバトルを繰り広げてくれることを願って止まない。
内田雄一郎:云わずと知れた大槻の盟友にして筋少の影の総番。通称「うっちー」。綾波のキャラ造形に決定的な影響を与えた「何処へでも行ける切手」*16や内田ワールドの総決算ともいうべき名曲「パレードの日、影男を密かに消せ!」*17など、筋少プログレ魂はこの人が担っていたといっても過言ではない。筋肉少女帯結成10周年記念ライブ@日比谷野音で「踊るダメ人間」*18が演奏された時に、うっちーの「御一緒にー!」の掛け声でダメ人間ジャンプ*19をした時のことは一生忘れないだろう。
太田明:怒濤のスラッシュナンバーからゴキゴキの変拍子まで何でも来いのスーパードラマー。さすが尊敬するドラマーがコージー・パウエルなだけのことはある。*20うっちーと共に筋少のムードメイカー的存在でもあったと思う。名曲「これでいいのだ」をライブで演る時はピアノも弾いていたっけ。そして「代わりの男」*21「悲しきダメ人間」*22など、筋少の隠れた名曲の数々を作ったのはこの人だったりする。
三柴江戸蔵:インディーズ時代の筋肉少女帯のバンドとしてのクオリティを飛躍的に上昇させ、初期の大傑作の数々を作曲した、筋少を語る上で外す事のできない存在。通称「エディ」。ぼくが筋肉少女帯を聴き始めた頃って『SISTER STRAWBERRY』(現在絶盤)発売後だったから、エディが既に抜けていたのは悲しかった。筋少復活の際には、やはり横関さんや橘高さんに負けない、鬼気迫るピアノ演奏を魅せて欲しい。

 このメンバーって、要は『猫のテブクロ』(現在絶盤)以降のメンバー+横関さんとエディということですな。でもぼくはリアルタイムでは『猫テ』以降のメンバーしか知らないし、それまでメンバー交代が激しかった*23バンドなのに、このメンバーになってからは活動休止するまでメンバー交代は一度もなかったし、やはりこのメンバーがベストだと思う。
ああマジで復活しないかなしないだろうなそれぞれ皆バンドやったりしてるもんな大槻なんかエディと特撮やってベラさん*24とかと電車やって本人としてはストレスない状態でバンドやってるもんなでも特撮と電車ってぼくにとっては魅力ないんだよね特撮の曲で好きなのは「ゼルダフィッツジェラルド*25くらいかな後期は本当にメンバー間の空気が悪くなって末期なんかほとんど喧嘩別れみたいな感じだったらしいしなそれにしてもまだ筋少やめてないおいちゃんとうっちーはオフィシャル・ブートレッグ二枚も出したりして偉いな筋少の大海賊サミット行きたかったな(泣)ああマジで最後の聖戦*26ツアーその後は読書と養蜂の日々行きたかったなでもこの頃って完全に筋少離れてテクノ三昧だったんだよね本当に後悔先に経たずだよねもうだめぽ

という感じです、はい。

*1:

レティクル座妄想

レティクル座妄想

、またはここ

*2:大槻は、ぼくにとっての三大ボーカリストの一人でもある。ちなみに後の二人はJohn Rydon ex.SEX PISTOLS平沢進だ。

*3:大槻は鼻歌で曲を作成し、それをメンバーで編曲してもらうというスタイルをとっているのだ。

*4:まぁ、メンバー全員、作曲できるんだけどね。大槻の場合は微妙だけど(笑)。

*5:アルバム『サーカス団パノラマ島に帰る』に収録、現在絶盤。

*6:アルバム「月光蟲」に収録、現在絶盤。

*7:

エリーゼのために

エリーゼのために

、またはここ参照。

*8:そして橘高さんはぼくにとっての三大ギター・ヒーローの一人でもある。ちなみに後の二人はRobert Flipp a.k.a. king crimson平沢進である。何だ、平沢さんってば、ぼくにとってすごい重要なんだな、やはり。

*9:いずれも

エリーゼのために

エリーゼのために

、またはここ参照。

*10:

UFOと恋人

UFOと恋人

、またはここ参照。

*11:

レティクル座妄想

レティクル座妄想

、またはここ参照。

*12:ちなみにその日の大槻は紙で作ったBUCK-TICK的なカツラをつけて「悪の華」のカバーを演ってた(笑)。しかも曲紹介の時に「それじゃあいくぜ! 「悪の草」!……あっ、間違えた、「悪の華」!」とかいう悪ノリっぷり(笑)。このライブの1〜2年程前に、BUCK-TICKのメンバーが大麻の不法所持で捕まっていただけに、かなり笑えた。演奏中も「セックスしようぜ!」とか連呼していたし。でもケンちゃん(いや、筋少好きな友達の女性が大槻のことをそう呼んでいたからさ(笑))ってば、マジでビジュアル系メイクしてキメ顔作るとはまるんだよね。

*13:アルバム『SISTER STRAWBERRY』に収録、現在絶盤。

ヌイグルマー

ヌイグルマー

は横関さん関係ありません。特撮という大槻が現在所属しているバンドによるカバー・バージョンです。

*14:

筋少の大車輪

筋少の大車輪

*15:

筋少の大車輪

筋少の大車輪

*16:

断罪!断罪!また断罪!!

断罪!断罪!また断罪!!

*17:

UFOと恋人

UFOと恋人

*18:

断罪!断罪!また断罪!!

断罪!断罪!また断罪!!

*19:曲中の「ダーメダメダメダメ人間、ダーメ! 人間〜、人間〜」の歌詞に合わせて、頭上に両手で罰印を作ってジャンプすること。決してXジャンプではない(笑)。そういや、昔、JUDY & MARYが「HEY! HEY! HEY! MUSIC CHAMP」に出た時に、ギターの人が「Xジャンプは昔、アマチュア時代にXのファンで、大阪のバーボンハウスというライブハウスでXがライブした時によく通っていた自分達の一派が考えた」とか云ってたな。

*20:この蘊蓄はかなり謎。

*21:

断罪!断罪!また断罪!!

断罪!断罪!また断罪!!

*22:

月光蟲

月光蟲

*23:特にギタリストが。確かギタリストだけで総勢20人くらい在籍していた筈。

*24:やはり元・筋肉少女帯のギタリスト。

*25:

ヌイグルマー

ヌイグルマー

*26:

最後の聖戦

最後の聖戦