ニーチェとか。

 今日は9時過ぎ起床。諸々の雑事をこなし、散歩がてら美容院へ。いつも担当してもらってる夏子ちゃんは今日も可愛かった。美容師の人と他愛のない話をするのは好きだ。
 

ニーチェ (岩波新書)

ニーチェ (岩波新書)

読了。ニーチェの思想についての本というより、ニーチェの生涯を簡潔にまとめた本。19世紀ドイツの状況やニーチェの死後の受容の変遷については参考になったが、ニーチェの哲学についての考察はちょっと違うように感じた。筆者自身も述べているように、近代以降の読者にとってニーチェを読むことが如何に厄介であるかを痛切に感じる。ぼくが知る限りは
これがニーチェだ (講談社現代新書)

これがニーチェだ (講談社現代新書)

がもっともニーチェの哲学の軌跡に接近しているように思う。次はドゥルーズでも読むか。
 最近、ニーチェと仏教、特に禅宗を比較して読むと面白いのではないかと考え始めている。
この人を見よ (岩波文庫)

この人を見よ (岩波文庫)

ニーチェは「仏陀の教えは生理学である」とか(村崎百郎さんその他、様々な人々によってパロディ化されている)「私はキリストであり釈迦であり云々」などと述べており*1、言語や社会や欲望と存在する自我の関係という点から比較すると面白いのではないかと。永井さんも「仏教には巨大な欲望の影が見える」というようなこと*2を述べているしね。まあ、そういう本は既に出ているだろうから探してみるか。
 

*1:「この人を見よ」が蔵書の迷宮入りしているので引用文は不正確です悪しからず。

*2:これまた引用文は不正確です。