だいぶ前に望月(id:motidukisigeru)さんのはてな日記の文章について批判をすると宣言して、かなり間が空いていますが、一応読み進めているんですよこれでも。
 素で改めて読むと、望月さんの視点は所謂第二世代オタクの、「もえ」といえば「萌え」ではなく「燃え」な男性オタクのものであるように思える。そして感情的な反発を排して読むとけっこう『動ポモ』の理論的展開の弱い部分を指摘していることにも気づく。
 ……ぼくが痛切に想うのは望月さんが最初から「東浩紀の文章を批判する日記」という題名で、無闇に「バカ」とか「死んじゃえ」とかいう罵倒の言葉を使わずに、適切な文章で批判をしていたら、かなり面白いことになっていたのではないかということである。
 あと、書き込みでの横槍がさらに読みづらくしている。本人かどうかわからないけど小川びいさんとか。
 せっかくインターネットがこれだけ普及し、整備され、紙媒体、商業媒体で権力や実績を持っていなくても自分の考えを世の中に発表できるのだから、せめて自分を卑下したり、逆に相手を罵倒することで貶めるような文章ではなく、読者が真摯に読んでくれるようなものを書きたい。
 「オタク」という集団、あるいは人格類型について考えることにはほとんど興味がないが、東さんのオタク系文化に対する著作や活動について考察する場合、「なぜ、東浩紀はこれほどまでにオタクに嫌われるのか」を考えるべきかもしれない。気が向いたらやろう。