エロティック・コミック・ファンナイト vol.3

 エロティック・コミック・ファンナイトとは、夏一葉さん(id:natsu-k)によって立ち上げられたイベントで、マンガ家と読者の交流、マンガ家のトークショーとエロティックなパフォーマンスの融合を目的としている。また、前回から夏さんとタンケンさんによってオーガナイズされるようになり、益々イベントとしての完成度を高めてもいる。
 そんなイベントに今回もDJとして参加させていただいた。のでレポ。
 まず5時にロフトプラスワンに会場入り。既にパフォーマンスのリハーサルが始まっているのでそれを見学させてもらう。その後、自分のDJのリハ。例によって選曲はその場で適当にやる。客入れ直前にリハを始めたので、そのまま中断しないで客入れの時も続行。このセットは何をかけたっけな。まあガールズポップとかだった気が。
 そしていよいよ開幕。最初は川本裕子さんによる金粉ショー。全身に金粉を塗りたくって音楽に合わせて踊る川本さんは動く彫刻のようで、金属でありながら肉体の運動美を見せる、素晴らしいパフォーマンスをされていた。体表面の質感に対するフェティッシュといえば、ラバーとか、エナメルとか、革とか、ウェットアンドメッシ―とかボディスーツとかいろいろあるけど、金粉もいいものだ。
 その後、またDJ。このセットは80年代ポップスとかニューウェーブとかアニメソングとかかけた。曲を繋いで新しい曲のイントロが出る度に笑ってくれた人がいたので嬉しかった。
 次は第一部トークショー。タンケンさん司会で出演者は山本直樹さん、下関マグロさん、卯月妙子さん、高浜寛さん。各自の初体験の話や高浜さん、卯月さんの性生活についての話題で大盛り上がり。性にまつわる体験や認識は各人各様で、法や道徳で一概に規定することのおかしさを再認識する。
 そしてまたDJをやる。今度は前回もお客さんで来ていたリキッドさんの要望に応えるべく、電気グルーヴ、人生セット。2曲だけP−MODELもかけたけどね。”モテたくて…(Amahisa acapella)”からケンイシイの”EXTRA”に繋いだのは我ながら面白かった。
その後は花巻組によるパフォーマンス。最初にPVが流れ、その後、音楽にあわせて踊るのだが、これが選曲と演出が抜群で非常に盛り上がる。すごく計算されていて、パフォーマーが楽しんでやっている感じがして楽しめた。
 んで、第二部トークショー。司会は夏さんとタンケンさんで、出演者は町田ひらくさん、町野変丸さん、砂さん(id:sandworks)。内容は最近の幼女に関する事件の話とか、砂さんの恋人の話とか、町野さんが商業マンガ家引退宣言などなど。変丸さんは描きたいものが商業誌では受け入れられないので、同人誌で描き続けるとのこと。同人誌で読めるのは嬉しいけど、変丸さんのような素晴らしいマンガを受容できない商業媒体の及び腰っぷりにまた商業媒体への不信が募った。多様性こそがエロマンガの素晴らしさのはずなのに。
 そして最後はレイチェル・ダ・ムールさんによるダンス・パフォーマンス。ドラァグクィーンな出で立ちで官能的なダンスを披露し、観客へのサービス精神を忘れないレイチェルさんのダンスには心底見蕩れてしまった。
 というわけで今回はダレ場もなく、ハイテンションな内容で素晴らしいイベントでした。主催者の夏さん、タンケンさん、そして出演者の皆様、ロフトのスタッフの方々、お疲れ様でした。お客様も有難うございました。