昼過ぎ、打ち合わせのため、九段下に向かう。お相手は初顔合わせの人で、ゲーム関係の記事依頼(まだ決定ではないが)をされる。ありがたいことだ。巧く仕事に繋がるといいのだけれど。とりあえずの顔合わせで、打ち合わせはすぐに終了したので、せっかくだからこのまま歩いて秋葉原まで行ってみようと思い立ち、打ち合わせをしていた喫茶店を出ると、近くに靖国神社があったので、参拝しに行く。国家・民族主義は嫌いだけど、祖父が祀られているからね。参拝を済ませ、帰り際に当時の日本軍兵士が戦地から家族に向けて書いた手紙が掲示されていたので読んだところ、その内容のディープさに、衝撃を受ける。個人が国家の洗脳によって、自ら戦地に赴き、彼の地で死ぬことを受け入れてしまうというその事実にやりきれない思いになる。
 靖国神社の近辺には史跡がいくつかあるので、それを見て回る。まずは塙保己一和学講談所跡に向かったのだが、これがなかなか見つからない。途中、鍋割坂*1を通ったり、迷っているうちに千鳥が淵に出る。いい加減疲れたのでampmで弁当を買って食べる。
 塙保己一和学講談所跡を結局諦めて、次は築土神社へ。この神社は江戸初期に京都の伏見稲荷にから御魂を勧請して作られた神社で、平将門の霊を祀っている。また、火事その他で何度か場所が変わっており、その度に名前も変わり、現在の地に落ち着いたとのこと。ちなみにこの神社の狛犬は区内最古のものだそうだ。
 その後、曲亭滝沢馬琴の邸宅跡に向かうがやはり見つからず。途中、冬青木坂や二合半坂を通りかなりしつこく探したのだが、見つからないので、諦めて秋葉原へ。秋葉原に行く道すがら、硯友社跡地、改造社出版書店という本屋を見つけて「改造社ってあの改造社?」と思う。その後も潮出版社日本産業出版社、少年画報社ベースボールマガジン社コミックハウス茜新社を見かける。本当にこの界隈は出版社が多い。
 てくてく歩いていると、水道橋についてしまう。まあいいか、とJRと並行して歩きながら秋葉原へ。
 秋葉原ではマック用の電源ユニットやメモリの相場をチェックする。やはりシェアが小さいだけあって、品数も少ない。困ったものだ。
 秋葉原にいると、何故か体調が悪くなるので、早々に帰途に着きました。よく歩いた一日。

*1:台地を横断しているので、この名がついた。同名の坂は他にもある。