さすが練馬(?)

踏絵なのか?

 先日、駅に向かう途中でポスターが落ちているのを見かけた(右画像参照)。なんともいえない気分になった。

 

武装錬金 1 (ジャンプコミックス)

武装錬金 1 (ジャンプコミックス)

1〜6巻を購入。6巻の展開を昨年末の冬コミの打ち上げの際にid:tsune2くんに聞いていたけど、それでもあの展開は読んでてぐっときた。敵キャラの程よいアメコミ感*1と学園もの+異世界のモンスター侵略ものとしての設定、展開が良い。何せ『魔法少女アイ』大好きっこですからね。
 このマンガは正統派熱血少年マンガを今時珍しく真っ当に描きつつ、90年代以降の社会の不毛さを象徴するような悪役、蝶野を丹念に描いているところが好きだ。蝶野の人格は酒鬼薔薇事件(とそれに対する宮台真司さんの著作)と比較して読むと面白い。そして作者自ら明言しているように大槻ケンヂの小説、詩にも大きな影響を受けている。脱社会的かつ世界を滅亡させる存在としての「蝶」のイメージや「再殺」という語などがそれだ。
 既に何度も書いているが、90年代以降のOTAKU文化に大槻ケンヂの作品が与えた影響については、早いうちにまとめたい。

*1:アメコミに対する知識がほとんどないんだけどさ。