筋肉少女帯こそが大槻ケンヂのもっとも光り輝く場であり、世界最高のロック・バンドである！

science fiction double feature?筋肉少女帯 Live&PV-clips [VHS]

を最近、何度も観ている。
　このライブが行われたころは、

レティクル座妄想

に先駆けてリリースされた

蜘蛛の糸

に共感できなかったのと、テクノとかノイズとかに興味が移行していたので筋少聴いてなかったんだけど、数年前に筋少を改めて聴いて、やっぱりすごいと思って

レティクル座妄想

以降の全ての筋少アルバムと大槻のソロと特撮とか電車とかアンダーグラウンド・サーチライなどのＣＤを買いまくって「やっぱ筋少すげぇ」とか思ったのだ。
　このライブは、筋少のオフィシャルライブ映像としては間違いなく最高のものだ。演奏、パフォーマンス、演出、オーディエンスとバンドの一体感、バンドのノリ、どれを取っても素晴らしい。ので紹介しよう。

　故意だか偶然だか判らないけど、このライブのカメラマンとして参加したオーケンの実兄。オーケンの「お前ら、真の意味で『兄貴！』と呼べ！」には笑った。昔、「さんまのまんま」にオーケンがゲストで出たときのことを思い出した。

　曲間で衣装を着替えるオーケンの手伝いに現れた偽ユン＝ピョウ。きっちりパフォーマンスもこなしていて良い。

　

最後の聖戦

に収録の「221B戦記」にゲスト参加した水木一郎さんがアンコールの「221B戦記」でご出演。元祖兄貴。この年でこの格好よさ、赤のジャケットに黒いワイシャツに黒革パンツを着こなしているその御雄姿はＯＴＡＫＵの憧れ。

　エディ脱退以降の筋少のキーボード演奏を支えた、秦野さん。当然、エディのが好きだけど、秦野さんの功績はもっと評価されるべきだと思う。

　そして筋少メンバー。
まず、

太田さんの御雄姿。太田さんは筋少の屋台骨を支える人。そして「代わりの男」のような名曲も作っちゃう。超絶ドラマー。ぼくの三大ドラマーの一人。*1

続いておいちゃん。おいちゃんは筋少メンバーの中で一番多才な人。筋少の幅を拡げたのはこの人だ。しかも橘高さんのギターをしっかり支えつつ、自分のプレイもこなせるすっげーギタリスト。そのプレーは変態の極み。

　そして橘高サマ。この写真とか観てると我知らず「橘高サマー！」って言っちゃう。ぼくの三大ギタリストの一人。*2横関さんが持ち込んだ、メタル／ハード・ロックという、それまでの筋少になかった要素を筋少というバンドの中で爆発させた人。この人が筋少に入らなかったら、ぼくはメタル／ハード・ロックの良さが一生理解できなかったかも知れない。

　そしてうっちー。筋少の影の番長にしてバンマス。変態ベースと独特のキャラ、そしてここぞというときのコーラスが持ち味で、筋少のプログレ部分をエディと共に担った人。画像は

UFOと恋人

に収録されている「バトル野郎　百万人の兄貴」のコーラス「よっ、兄貴！」から。

　最後に当然、オーケン。

このビデオの一曲目に収録された「カーネーション・リインカーネーション」の朗読部分。オーケン、眼鏡似合うよね。アルバム『サーカス団、パノラマ島へ帰る』発表の時期に、よくオーケンはサングラスとか眼鏡かけてたなぁ。

　暗闇の中でスポットライトを浴びるオーケンのシルエット。闇の中に生き、スポットライトを浴びても尚、影を纏うオーケンの雄姿を見よ！

　オーケンお得意の絶叫。エディをして「怪鳥のような絶叫」と言わしめた独特の声質と、ライブでの絶妙なパフォーマンスは天才の名に相応しい。ぼくの三大ボーカリストの一人。*3オーケン節を聴いてみたい人は

スケキヨ

収録の「Guru」か

月光蟲

を聴くとよいにょ。

　そして何といってもオーケンの特攻服姿！　ヤンキー大嫌いなぼくにすら特服の美学を知らしめたこの衣装は本当に素晴らしい。また、刺繍してある文句がいちいちいいんだこれが。だって胸に「ナゴム魂」だぜ!?　この衣装を身に纏ったオーケンがジャケットの

SAN FRANCISCO

も必聴。このデザインまんまパクって、文句を替えた特服作るのが夢。既にこの衣装を作った会社は知ってるし。ただ、そこに発注すると30万円かかるけど。

　てなわけで、このビデオは観ないと損ですよ。あと、筋少の全ライブビデオのＤＶＤ化および、まだ公開されてないライブ映像のＤＶＤ発売希望。

*1:もう二人は高橋幸宏さんとマニ＝ノイマイヤー。

*2:もう二人はロバート＝フリップと平沢進さん。

*3:あとの二人はジョン＝ライドンと平沢進さん。